獣医学やセミナー参加の紹介
~獣医療の質の向上の取り組み~
IVEAT大阪胃腸器セミナー 2008.09.21~23
毎日の診療で、飼い主さんから聞く主訴に、下痢や嘔吐があります。
急性の嘔吐や下痢は、動物の回復する力をサポートする治療を選択することが多いのですが、慢性の場合は、その原因をきちんと診断しながら治療を進めていくことが大切です。
今回は、消化器の超音波実習セミナーや内視鏡実習セミナーなどにも参加し、超音波や内視鏡のテクニックの向上に努めてきました。充実した3日間でした。
また最近犬や猫における、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)についての最新の情報を勉強してきました。
毎日の診療に役立てて行きたいと思います。
院長内田和宏、獣医師内田宏
腹部超音波セミナー
当院に導入しているアロカ社協賛の腹部超音波セミナーに参加してきました。ともすると、自己流になってしまいがちな超音波検査のテクニックですが、こうして機会を見つけて参加することで、安定した検査技術を保つことが出来ます。
獣医師内田宏江
ラスベガスの外科実習セミナー
先日、アメリカラスベガスで行われた外科実習セミナーに出席してきました。いろいろな手術法を基本から講義を受け実習をしました。また、以前から興味のあった術式(TPLOと略す膝の手術です)の実習は実際に器具、プレートを使用して行いましたが、大変充実していました。まだ、準備段階ですが、かなり期待できる手術法と実感しました。
院長 内田和宏
講義風景 TPLOプレート
JAHA年次大会 2008.7.26~7.27
7月26~27日は東京でJAHA年次大会がありました。
動物看護師の太田百合香、富田佳奈子の2名、獣医師の内田宏江の合計3名が参加しました。
JAHA認定病院として出席してきました。
動物とその飼い主さんの絆(ヒューマンアニマルボンド)を大切にした診療が、いかに大切であるのかということを再認識しました。私たちはヒューマンアニマルボンドを大切にした診療を心がける決意をしました。
私たち獣医師は、ともすると病気を治すことに重きを置いていますが、もちろん治療し元気になって行くことが何より大切ですが、もっと動物や飼い主さんの気持ちに配慮した治療に取り組んでいきたいと思います。
細胞診の実習セミナー 2008.7.27
7月27日は細胞診の実習セミナーを受けてきました。
細胞診のメリットは、①動物に負担がかからない
②結果が迅速に出る
③飼い主さんの経済的負担が少ない
があります。
細胞診は体にできものが出来たときに、炎症性のものか腫瘍性のものかを簡単に鑑別できる検査です。この検査によって、炎症性の物であれば抗生物質で治療できるからです。 腫瘍性のものであれば、もちろん外科的な介入が必要になるケースもあり、治療の選択肢が多く出てくるからです。
また、すでに転移している場合など手術が有効な治療法にならない場合も知ることもできるからです。 腫瘍性の病気は適切な診断治療が必要になるからです。また、人間同様早期発見が大切です。それには定期的な検査が必要です。
獣医師 内田宏江
麻酔科セミナー 2008.6.14~16
6月14~16日まで、麻酔学のセミナーに出席してきました。周術期における疼痛管理の大切さを改めて感じました。 つまり、手術前、手術中、手術後を通して、手術によって生じる痛みをコントロールすることが、動物に必要であることを感じました。当院にて避妊・去勢手術を受けた方は、手術を受けた事によるダメージが少ないと感じられた方が多いと思います。現在のところ、術前、術中の疼痛管理は万全ですが、今後は術後の疼痛管理を実施し、より負担のない手術を心がけていきたいと思います。
獣医師 内田宏江